こんにちは、北海道北見市にある鮮魚店、松浦水産です!
当店では北海道の鮮魚や海産物を取り扱っていますが、ホッケは日常の食卓に欠かせない魚となっています。
その理由は北海道の各地でとれることと、一年中どこかで漁が行われていて安定して供給されているところにあります。
かつてホッケは下魚で影の薄い存在でしたが、現在は居酒屋でもおなじみの開きホッケなどが出回って地位を上げている魚です。
この記事ではホッケの生態や魅力、美味しい食べ方を紹介していきます。
目次
北海道のホッケの魅力と美味しい食べ方について
ホッケはアイナメ科ホッケ属に属する魚です。
北日本、北海道、ロシアの沿岸に生息していて、資源量も多くて北海道の全域で一年中そこかしこで水揚げされています。
一般的には開きホッケの干物が広く出回っていて、居酒屋でもおなじみのメニューになっているのではないでしょうか。
開きホッケが一般的に出回っているため、生魚がどんな姿をしているか意外と知らない方も多いと思います。
上の写真のように、灰褐色の細身の魚体に愛嬌のある顔をしています。
北海道の一般的なものは真ホッケになります
ホッケは大きく分けて真ホッケと縞ホッケが存在しています。
北海道に生息するものは真ホッケが大半で、もっと北のロシアやアラスカの方に行くと縞ホッケとなります。
上の写真は真ホッケですが、灰褐色で細身の魚体に愛嬌のある顔をしています。
真ホッケは鮮魚や開きホッケとして広く流通しています。
一方、縞ホッケは真ホッケよりも魚体が大きくて、その名の通り縞模様が入っています。
海産物の通販の商品や居酒屋で出てくる大きな開きホッケは縞ホッケになるのですね。
ホッケの生態と漁について
北海道のホッケは産卵期が9月~12月で、オスが岩礁で縄張りを作ってメスを誘い込んで卵を産ませて放精します。
その後はオスが他の魚が近づかないように縄張りを守りつつ子育てするとされています。
しかも、その期間は一切エサを取らないとされています。
ホッケはお父さんが献身的に子供の世話をするのですね。
孵化した稚魚は海の表層で1年ほど過ごして、次第に大陸棚の海底を回遊するようになります。
ホッケの食性は肉食性で、プランクトンやエビやカニ、ゴカイなどを食べています。
成魚になると一部の個体は岩礁などに居着くようになって、それを根ホッケと呼ばれます。
根ホッケはあまり動かなくなることと周囲の豊富なエサによって、大きく成長して脂が乗っているのが特徴です。
ホッケの味わいと選び方
ホッケは淡白な白身魚で新鮮なものは透明感のある色味をしています。
身は少々水っぽくてクセがなく程よく脂があります。
ホッケをある程度焼いて背骨を剥がして、骨だけをカリカリになるまで焼いたください。
皮は身をあらかた食べたあとで改めてじっくりパリパリになるまで焼きます。
生ホッケの焼き魚の場合はこうすることで、骨も皮も美味しく召し上がることができます。
これまでホッケが下魚と言われてきた理由が、鮮度が落ちやすいところにあります。
鮮度が落ちたものは、臭みが出てきてまずいと感じることもあるほどです。
そんなこともあって、生魚は北海道でしか出回らずに開きホッケの干物が広く出回っているのです。
ホッケを背開きして塩水につけて、干したものが開きホッケとなります。
開きホッケを真空パックにして冷凍したものが全国に出回っています。
生ホッケは鮮度によって当たり外れがありますが、開きホッケは安定した美味しさがあって水っぽさも解消しています。
開きホッケの選び方として、大きくて身が厚いものを選びましょう。
全体的に身が白いものを避けて、表面がツヤツヤしたものを選ぶといいですね。
当店ではホッケの鮮魚や開きホッケ、糠ホッケを販売しています
北見バラボ店では、ほぼ一年中ホッケを販売していて、生魚や開きホッケ、糠ホッケを並べています。
生魚については、1匹丸ごと並べていますが、調理方法によって頭を落として2枚や3枚に下ろします。
その際はスタッフにお気軽にお申し付けください。
開きホッケは当店で魚を捌いて、塩水に漬け込んで店舗の裏で生干しをしています。
生干ししたものと真空冷凍のものがありますので、お召し上がり時期によって使い分けてください。
糠ホッケは頭と内臓を取った身を糠漬けしたもので、糠を洗い流して水気を切ってフライパンやグリルで焼いてお召し上がりください。
生魚や開きホッケとは一風変わった味わいで、糠の深みのある美味しい味わいに仕上がっています。