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サクラマスの魅力と特徴 魚屋が教えるその生態と味わい

海産物

こんにちは、北見市の魚屋の松浦水産です。
今回は、春の訪れとともに旬を迎えるサクラマス(本マス)についてお話しします。
サクラマスは美しい姿と豊かな風味で人気の魚となっています。
この記事では、サクラマスの生態とおすすめの調理方法まで、魚屋ならではの視点で詳しくご紹介します。
サクラマスの生態を知ることで、より美味しくお召し上がりいただければ幸いです。

サクラマスの生態と味わいについて

サクラマスとはその名のとおり、桜の咲く時期に沿岸に近づいて旬となります。
北海道では4月下旬から5月中旬頃に桜の見頃となっています。

サクラマスはサケと同様に川で生まれて海に下り、海で大きくなって生まれた川に帰って来る習性があります。
成長した魚体が沿岸に近づくのが春で、初夏から夏にかけて川を遡上して秋に産卵して一生を終えます。
まずはサクラマスの生態について説明しようと思います。

サクラマスの一生と生態について

サクラマスの幼魚のヤマメ

サクラマスの幼魚はヤマメ(山女魚)で、上の写真のように綺麗な模様の魚です。
秋に親のサクラマスから産卵した卵が冬に孵化して、1年ほど川で過ごします。
この頃は主に川に棲んでいる水生昆虫を食べて成長します。

孵化して1年ほど経って、魚体の模様が消えて降海する個体と川に留まる個体が分かれます。
ヤマメのメスの大半とオスの一部が海に下り、残りの個体はそのまま川に留まるのですね。

 

降海した個体は1年ほど海で過ごして、食性は昆虫から魚食性になって、小魚やオキアミ、プランクトンを食べるようになります。
川よりも海の方がエサが豊富なため、生まれ育った川に戻る頃には体長が30cm~70cmもの大きさになります。

 

川を遡上して、成熟したサクラマスのオス

成熟前の個体は5月~9月頃に川を遡上して成熟するのですが、上の画像のように魚体に婚姻色が出てきてオスは鼻が曲がっていきます。
諸説ありますが、婚姻色の色が桜色というところがらサクラマスと名付けられた説があります。

9月~10月にオスとメスがペアリングして産卵の準備をします。
この時に海で過ごしたサクラマスと、川に残留したヤマメが割り込んでくるという構図となります。
メスが川底を掘って産卵して、オスが精子をかけて、産卵が終わったら死んで一生を終えます。
翌冬に孵化して命のサイクルを繋いでいるのですね。

 

上の動画は北海道斜里郡清里町にある、さくらの滝と呼ばれる観光名所です。
5月中頃から8月くらいまで観光客が訪れて、サクラマスのジャンプを観察したり写真や動画を撮っています。

多くのサクラマスが上流に向かってジャンプをして滝を乗り越えようとするのですが、大半は超えることができずに押し戻されています。
この時期に北海道の道東に来ることがあれば、訪れてほしい場所です。

 

サクラマスの生息域と漁について

サクラマスの生息域

サクラマスの生息域は北海道全域となっていて、本州でも東北地方、北陸地方にも生息しています。
これは北海道のほぼ全ての河川でヤマメが生息していて、海に下って帰って来るわけです。

 

サクラマスの漁は流し網(刺し網)や延縄漁で漁獲されます。
刺し網とは海中にカーテンのように網を張って魚を捕らえる方法で、延縄とはたくさんの釣り針のついたロープを仕掛けて魚が掛かるのを待って引き上げる漁です。
漁獲量は毎年1,000トン前後でサケと比べると大幅に少ないです。

 

サクラマスの美味しい食べ方

サクラマスの切り身

サクラマスは春に川に遡上する準備のため沿岸を回遊しています。
この時期にサクラマスの漁がされますが、この時期にサクラマスは銀ピカの綺麗な魚体となっています。

 

塩焼き
サクラマスの塩焼き

サクラマスを三枚に下ろして適度に塩を振って1時間以上寝かせて、フライパンや魚焼きグリルでじっくり焼き上げます。
サケと同様の風味で味わい深いです。
皮も柔らかいので、身といっしょにお召し上がりください。

 

フライ
サクラマスのフライ

サケ科の魚の料理方法で焼き魚の次に思いつくのがフライですね。
切り身に塩コショウで下味をつけて、小麦粉と溶き卵、パン粉をつけて170~180℃の油で揚げてください。
時折、裏返して全体がきつね色になったら油から揚げて盛り付けます。
お好みでソースやタルタルソース、醤油をかけて召し上がってください。

 

あら汁
サクラマスを1尾丸ごと買った時には魚を捌くと頭やハラス、中骨といったアラを煮込んであら汁にするといいですね。
アラを一口大に切って塩と酒を加えて10分ほどおきます。
水気を切ったアラを下茹でしたあとで冷水で洗います。

鍋に昆布だし、アラを入れて弱火で煮込みます。アクをこまめに取り除きます。
大根、にんじん、長ねぎ、豆腐、こんにゃくといった具材を入れて煮込んで、火が通ったら味噌を溶きます。

 

松浦水産ではパラボ店とオンラインショップでサクラマスを販売しています!

サクラマスの切り身パック

当店では、3月~7月くらいまでサクラマスを販売しています。
初期は道南のサクラマスが入荷してきます。
この時期に出回っているものは大型の個体で体長50cm以上のものが入ってきます。

 

生サクラマス1尾パック

4月になると道東のオホーツク海や太平洋のサクラマスが入ってきます。
松浦水産オンラインショップでは5月~7月まで生サクラマスまるごと1尾を販売しています。
まるまる1尾と少しお得な2尾セットで、北海道の春の味覚を味わっていただければ幸いです。




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