こんにちは!北見市の魚屋さんの松浦水産です。
北海道の5月~6月は肌寒い日と暖かい日が半々くらいになります。
北海道は梅雨がないとされているので、6月は、さほど雨も降らず暑くもならず爽やかな季節になります。
この時期の北海道の旬の魚を紹介していきますね。
目次
北海道の5月~6月が旬の魚の一例
北海道は5月になると山間部を除き雪が溶けています。
5月でもごくたまに雪が降りますがとても珍しいくらいです。
北海道北見市の5月の平均気温は10℃~16℃、6月の平均気温は14℃~20℃となっています。
北海道の5月~6月の旬の魚の一例を挙げると、引き続きサクラマス(ホンマス)、トキシラズ、ホタテが挙がります。
今回挙げた魚の紹介と愛しい食べ方を紹介していきます。
サケの仲間の道東のサクラマス(ホンマス)
サクラマス(ホンマス)は3月~4月の魚の記事で紹介していますが、引き続き旬が続きます。
というのも、サクラマスはその名の通り、桜の咲く時期に旬を迎える魚と言われています。
この時期のサクラマスは道南から道東の釧路、根室、オホーツク海のものとなります。
美味しい食べ方はサケと同様に焼き魚やムニエル、フライにするのが主な調理法です。
刺身で食べる時は一度冷凍してルイベにしてお召し上がりください。
トキシラズ(時鮭)
トキシラズは成熟前のサケのことで、沿岸を回遊したものを漁獲するものとなります。
サケは川で生まれて降海して3年~5年を海に生息して9月頃から生まれた川に産卵のため遡上する魚です。
そこで、産卵前の4月下旬から7月くらいの時期に定置網や刺し網で漁獲されます。
サケは成熟するすると白子や卵巣に栄養が行くため、脂が少なくなっていきます。
そんなこともあって、トキシラズは脂が多くてとても味が良いことから通常のサケよりも価値が高くなります。
トキシラズは焼き魚やムニエル、フライ、石狩鍋にするのが一般的ですね。
刺身で食べるには一度凍らせてルイベにして食べられます。
ホタテ貝(オホーツク海)
北海道を代表とする貝で、真っ先に思いつくのがホタテ貝ですね。
白い大きな貝殻に大きな貝柱は弾力があって旨味がありますね。
オホーツク海のホタテは毎年4月~5月に稚貝を撒いていきます。
そして3年~4年ほど海で育てることであの大きな貝殻になっていくのですね。
オホーツク海のホタテの漁期は6月頃から10月頃までとなります。
ホタテの食べ方は、貝柱の部分を刺身にすることがポピュラーな食べ方ですね。
そして、ヒモや生殖巣の部分はバター焼きにすると美味しいですね。
また、貝殻ごと炭火なんかで焼き貝にしたり、ボイルホタテ、フライにすると美味しいですね。
ちなみにホタテのウロと呼ばれる深緑色の部位は中腸線と言われる器官で、エサを摂取した時に貝毒やカドミウムやヒ素といった重金属が含まれているため食べてないようにしてください。
ホッカイシマエビ(野付半島、厚岸)
北海道が6月になると気温も上がって初夏の様相となります。
先にも語ったとおり北海道には梅雨がなく、さほど暑くならないので爽やかな季節となります。
6月下旬から7月にかけて根室地方の野付半島でホッカイシマエビの漁が行われます。
ホッカイシマエビは体長10cm前後で、生きている状態だと上の写真のとおり緑褐色で縦縞模様の地味なエビです。
しかし、ボイルなどで熱を加えると鮮やかな朱色に色づきます。
この色合いが海のルビーという渾名がつけられています。
北海シマエビの生態や食べ方はこちらの記事をご覧ください。
北海道の5月~6月が旬の魚の一例のまとめ
今回は北海道の5月~6月が旬の魚を紹介しました。
3月~4月でも紹介したサクラマス(ホンマス)が再び登場しましたが、5月~6月は道東のものが出回ってきます。
トキシラズは成熟前のサケで、成熟したサケよりも身に脂が乗っていて美味しいですね。
オホーツク海のホタテは6月~10月頃まで漁が続きます。
野付半島のホッカイシマエビは初夏と秋の年に2回の短い期間しか漁ができない貴重なものとなっています。