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2025年のサケ漁の滑り出しは上々ですが、来遊数は減少傾向です…

海産物

いつもお世話になっています、北見市の鮮魚店の松浦水産です。

そろそろ秋の味覚、鮭の季節がやってきました。
2025年の秋鮭漁は水揚げ量は昨年よりは上々となっています。

しかし、海の中の鮭の数は前年より少し少なめと予測されています。
漁獲量と資源のバランスを見ながら、今年も旬の鮭を味わうチャンスが広がっています!

2025年のサケ漁の初水揚げの様子と今年のサケ漁の見通し

9月に入って北海道では秋の味覚の秋鮭漁が始まりました。
9月4日に豊頃町大津漁港にて秋鮭定置網漁が初水揚げされましたが、初日は昨年よりも倍以上水揚げされて滑り出しは上々となっています。
これから北海道の各地や東北でもサケが続々と水揚げされています。

しかし、来遊数は前年より減少しており、資源としては少し控えめ。漁獲量が多くても、持続的に楽しめる鮭資源としては注意が必要です。
来遊数が減っているということはサケの個体数が減っていることを意味します。

 

来遊数が減っている要因で一番顕著なのが、海の高水温が挙がります。
これまで北海道は夏も猛暑日になる日は少なかったのですが、ここ10年くらいは7月から真夏の暑さになって、お盆を過ぎても気温が下がらない傾向にあります。

サケは冷水を好むことから生存に適した水温は5℃~15℃程度となっています。
水温が高いとエサの効率が下がったり、病気や寄生虫の発生で稚魚や成熟前の個体の生存率が下がってしまいます。
秋になっても海水温が下がらないとサケも岸寄りしなくなってしまうのです。

また、これまで人工孵化による種苗放流が行われていますが、自然淘汰を経ない個体が多く育つため、どうしても繁殖力の低い個体が増える傾向があります。
その結果、川に戻ってくる鮭の個体数(来遊数)が減少することがあります。
漁獲量は増えていても、資源全体としては控えめになる要因のひとつです。

こうした状況に対応するため、漁業関係者や研究者は様々な取り組みを進めています。
サケの来遊数を増やすために人工孵化を重視していますが、最近では従来の自然孵化の比率を上げる取り組みをしています。
河川の水質改善や産卵床整備、堰の除去など、自然繁殖環境の整備も進められています。
天然の親魚から自然に産卵することで、多様性が増えて病気や環境変化に強い個体が増えていくことになるのです。

当店ではオホーツク海雄武沖の秋鮭を販売しています

2025年サケ漁 サケの切り身

当店では北海道オホーツク海でも雄武沖の鮮度・品質・安全性にこだわったサケを販売しています。
サケを丸ごと1本だったり、半身や切り身で販売しています。
新鮮なものをシンプルに塩焼きしたり、ムニエルやホイル焼き、石狩鍋など煮ても焼いても美味しく頂けます。

サケの筋子と白子

また、サケは身だけではなく、筋子や白子も美味しく頂けます。
筋子はバラしてイクラ醤油漬けや塩漬けにするとプチプチとした食感と美味しいエキスが楽しめます。
サケの白子は下処理をして少しだけ茹でてから冷水で冷やしてポン酢で頂くとお酒がすすむ珍味となります。

当店で取り扱っている雄武のサケは漁獲量がかなり減っていて、10月に入って価格が高騰しました。
価格も高くなり入荷も不安定となっていることで、危機感を持っています。




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