毎度お世話になっています!北海道北見市の鮮魚店の松浦水産です。
北海道も11月になると紅葉を通り越して落ち葉になる季節となります。
山間部では雪が降るようになって、12月になると雪が積もるようになります。
北海道の冬は厳しいものがありますが、この時期だからこそ美味しい魚があります。
この記事では北海道の11月~12月の旬の魚を紹介していこうと思います。
北海道の11月~12月の旬の魚はこんなものがあります
北海道の11月~12月はいよいよ冬が近づいて、気温も一段と下がります。
北見市の11月の平均最高気温は7.6℃、平均最低気温は2.4℃と一桁となります。
12月はさらに気温が下がって平均最高気温が0.0℃、平均最低気温は-5.1℃となります。
11月になるとチラチラと雪が降る日が出てきて、12月半ばには雪が積もるようになります。
北海道のこの時期の旬の魚はキンキ(メンメ)に真ダラ、トクビレ(ハッカク)、サケ、サンマがあります。
この魚の特徴や美味しい食べ方を紹介していきますね。
キンキ(メンメ、キチジ)
キンキはほぼ一年中出回っている魚ですが、冬に脂肪を蓄えるためより美味しくなります。
この魚は体長が30cm前後で全身が真っ赤なのが特徴です。
なぜ真っ赤でも大丈夫かと言うと、キンキは深海魚なので深海では赤色は黒化するので目立たないのですね。
一般的な名称はキンキですが、北海道ではメンメと呼ばれていて、一部地域ではキチジなど別名が多い魚です。
キンキは北海道ではオホーツク海や太平洋に生息する魚で、網走の”釣りキンキ”がブランド化して高級魚に箔をつけています。
キンキの身は白身で脂が多くて煮付けにするのが代表的な食べ方で、味付けは酒と砂糖としょうゆで甘辛く味付けすると美味しいですね。
キンキを焼き魚にするなら一夜干しが最適で、干すことで一段と旨味が増して美味しいです。
トクビレ(ハッカク)
トクビレ(ハッカク)は北海道の沿岸に生息する魚で、見た目がイカツイ魚です。
この魚の別名がハッカクというのは、この魚の断面が八角形になっているからとなっています。
見かけはイカツイですが、澄んだ白い身は独特の歯ごたえと旨味があります。
刺身や干物、汁物にして食べることが多いです。
とても流通量の少ない高級魚なので、見かけたら一度は召し上がってほしい魚です。
真ダラ
北海道の11月~12月の旬の魚として真ダラが思いつきますね。
上の写真は2023年12月に入った全長120cm、重さ13kgほどの大物です。
タラを漢字にすると鱈ですが、これはタラの身が雪のようなものと形容したものです。
当店では、切身にして販売することが多いですが、焼き魚や鍋物にすることが多いですね。
冬のタラはクセがなくて旨味があるのが特徴ですね。
また、この時期は白子である真タチは、ちょっと脳みそのような見た目に好き嫌いが分かれますが極上の珍味ですね。
真タチは一口大にカットして軽く茹でてタチポンにしたり、天ぷらやみそ汁の具や鍋物にすると美味しいですね。
サケ、サンマ
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北海道の秋の味覚のツートップであるサケとサンマは11月頃まで漁が続きます。
ここ数年はサケもサンマも不漁が続いていて危機的状況でしたが、サンマについては2024年は大漁となっています。
サンマは安定した漁が続いていて価格も安くなっているので、胸をなでおろしています。
一方で秋サケは記録的な不漁となっていて、2024年9月の漁獲量は前年同月比2割減という状態です。
その原因はサケの生息域の海水温が高いことが大きな要因となっています。
サケが不漁により、サケの身とイクラが高騰してしまうことは由々しき事態となっています。
北海道の11月~12月の旬の魚のまとめ
今回は北海道の11月~12月の旬の魚を取り上げました。
北海道の冬は厳しい季節ですが、冬は冬でおいしい旬の魚があるのですね。
今回取り上げたキンキやトクビレやタラは秋から冬にかけて旬の魚となっています。
秋の味覚のサケとサンマも11月まで漁が続いています。