こんにちは!北海道北見市の鮮魚店の松浦水産です。
北海道にも束の間の夏が終わり、9月になると秋が訪れます。
秋は農産物の収穫期であり、海産物も美味しいものが獲れます。
この記事では北海道の9月~10月の旬の魚を紹介していきますね。
北海道の9月~10月の旬の魚はこんなものがあります
北海道の9月~10月は日中もさほど暑くならずに、夜になると1桁℃くらい気温が下がっていきます。
北見市の9月の最高気温は21.7℃、最低気温は11.3℃です。
10月はさらに気温が下がって最高気温が15.5℃、最低気温は3.9℃となります。
北海道のこの時期の旬の魚は北海道を代表するサケとサンマ、ホタテが挙がりますね。
この魚の特徴や美味しい食べ方を紹介していきますね。
サケ
サケはこの時期を代表する魚で、正式名称はシロザケ、別名を秋鮭とか秋アジと呼ばれるのがその所以でしょう。
サケは川で生まれて海で大きく育って、生まれた川に帰ってくる習性があります。
母川回帰率は90%以上とされているほどの驚異の確率です。
サケの身はオレンジがかったピンク色をしていて、脂のノリもほどほどでさっぱりとした味わいです。
塩焼きやフライ、石狩鍋、あら汁など煮ても焼いても揚げても美味しいですね。
また、サケの卵はイクラや筋子としても大人気ですね。
サケの生態や魅力、2024年の漁の状況はこちらの記事に書いています。
サンマ
8月から根室のサンマ漁が始まりますが、順次、厚岸や釧路、岩手県や宮城県などでも水揚げされてきます。
2019年頃からサンマの不漁が続いていましたが、2024年8月は数も大きさもまずまずといったところです。
サンマ漁は9月~10月から本格化するので、秋の旬の魚と言うわけですね。
これから出回るサンマは大きくて脂の乗りがいいものになります。
サンマの美味しい食べ方は塩焼きにして、大根おろしと和えて食べるのが圧倒的ですね。
生きのいいものなら刺身で、竜田揚げやしょうが煮にするのも美味しく頂けますね。
ホタテ(オホーツク海)
オホーツク海のホタテは稚貝を海にまいて、3~4年ほど海で育てて漁獲する地撒き式を用いています。
流氷がもたらす豊富なエサや、海底を自由に動き回っているところがオホーツクのホタテの特徴となっています。
2024年8月にホタテの貝毒が検出されたため1ヶ月ほど出荷の自主規制がなされていました。
貝毒とは有毒物質をもつプランクトンを取り入れると、濃緑色の器官(ウロ)に蓄積されるものです。
貝毒のホタテを食べると食中毒の原因となるため、自主規制がされたのですね。
ホタテは貝柱の刺身が代表的ですが、保存性を高めて美味しさを凝縮させた干し貝柱や、貝柱を燻製にして油につけたほたて燻油漬もとても味わい深いですね。
北海道の9月~10月の旬の魚のまとめ
北海道の9月~10月の旬の魚の中で鮭とサンマがツートップとなります。
いずれの魚も北海道を代表する魚であり、供給力の高いものです。
ただ、ここ数年は漁獲量が落ちているところが気がかりです。
ホタテも初夏から秋にかけてが旬のものとなります。
現在は冷凍技術が上がって1年中同じ魚を食べられますが、旬の新鮮なものを取り入れるのが良いと考えています。