いつもお世話になっています!北見市の鮮魚店の松浦水産です。
北海道の1月2月は真冬で寒さも一層厳しくなります。
なんせ、この時期は湖は氷に閉ざされるどころか、オホーツク海は1月中旬から3月にかけて流氷に覆われます。
そんな特殊な環境の1月から2月の旬の魚を紹介していきます。
北海道の1月~2月の旬の魚はこんなものがあります
北海道の1月2月は完全に冬で至る所が雪と氷に覆われた世界になります。
北見市は盆地のため寒さも一層厳しくなり、1月の平均最高気温は-2.6℃で平均最低気温は-14.2℃と一日中気温がマイナスという真冬日となります。
2月も平均最高気温は-1.6℃で平均最低気温は-14.0℃となっています。
北海道のこの時期の旬の魚はワカサギやチカ、コマイが挙がります。
これらの魚の特徴や美味しい食べ方を紹介していきますね。
ワカサギ
ワカサギは体長8cmから15cmほどのキュウリウオ科の小さな魚です。
この魚の寿命は1年で一年魚とされていますが、北海道では2年魚や3年魚も見られています。
生息域は北海道や本州の湖や川の下流域の淡水から汽水域となっています。
北海道では網走湖の氷下漁のものが有名です。
湖に張った氷に穴を開けて、網を仕掛けてワカサギを捕らえます。
また、網走湖や阿寒湖といった湖や川では氷に穴を開けてのワカサギ釣りができます。
釣れたてのワカサギに衣をつけてその場で天ぷらをするということもできます。
当店では1月~3月にかけて生ワカサギを、通年にかけてワカサギの佃煮を販売しています。
生のワカサギはキュウリウオ科の特徴であるキュウリのような匂いをしています。
素手で触るとこの匂いがずっとしますので、注意が必要ですね。
そのままの姿で天ぷらやフライなどの揚げ物にするのが一般的で、その他は甘露煮や一夜干しにして焼くのもオススメです。
チカ
チカはキュウリウオ科の魚でワカサギとよく似た姿をしている魚で、こちらはワカサギよりも長生きで魚体が大きくなります。
ワカサギが一年魚で淡水や汽水域に生息していますが、チカは寿命が4年ほどで海水魚です。
しかし、北海道人からするとチカもワカサギも一緒くたにされてしまいがちで、同じ魚だと認識する人が多いです。
その理由は、チカもワカサギもキュウリウオ科の特徴のキュウリ臭を発していますし、味わいも同じようなところから来ています。
チカの食べ方はワカサギと同様ですが、20cmを超える大型のものは腹を割いて内蔵を取る方がいいですね。
フライや天ぷらといった揚げ物や塩焼きや一夜干しでよく食べられます。
コマイ
コマイはタラ科の魚で日本海やオホーツク海、北太平洋などに生息しています。
漢字にすると「氷下魚」と書き、風蓮湖や温根沼といった汽水域の凍った湖面に穴を開けて網を仕掛けて捕らえる漁から取られています。
タラの仲間ということで、身は白身の淡白な味わいとなっています。
当店では小型のコマイの頭と内蔵を取って干したものをよく販売しています。
これを焼いて酒の肴にするのがオススメです。
北海道の1月~2月の旬の魚のまとめ
北海道の1月~2月の旬の魚を紹介しました。
この時期は真冬で寒さが厳しい季節で、オホーツク海では流氷が海面を覆うようになります。
そのため、この時期の旬の魚は氷の下にいる小型の魚が注目されています。
冬の冷たい水で育った魚の美味しさを、ぜひ味わってみてください。